前回、紹介したコペラ・アーノルディですが
自然の中では水上の葉の裏側に産卵するのですが
水槽内でちょっと変わった場所に産卵しました。
それは水槽のガラス面です。
ガラス面で産卵してくれたことにより
なかなかおもしろい写真を撮ることができました。
それがこれです。

コペラ・アーノルディがどうやって張り付いているのかがよくわかります。
オスの大きな各ヒレはオス同士の争いや
メスにアピールするときに広げているのを見たことが
ありますが産卵の際にも
この大きなヒレが吸盤のような役割をしているようです。
しかしメスには大きなヒレはありません。
その代わりオスと密着し、またオスが尾部を
くねらせ尾ビレでメスを支えているように見えます。
このシーンを3回撮影しましたがいずれも
同じ格好でした。
ガラス面は滑りやすいせいか
張り付いてもそのままの状態ですぐにズルっと
水面に滑り落ちていくのが笑えました。
ガラス面でも多いときではこんなに
産むこともあります。

またガラス面に産んでくれたことで
卵内の成長もよく観察できました。

そして産み出された卵は当然繁殖させてみたいとなるわけですが
成魚と同じ水槽でふ化させると
水中に入った途端、食べられてしまいます。
そこで、 葉の裏に産みつけられた卵の葉を茎の部分で切り
下の写真のようにしました。


葉の下にエアーレーションをすることで
水しぶきが飛んで卵にかかり乾燥することはありません。
こうして2、3日もすれば水槽内に
3mmほどの小さな仔魚が泳ぐのが見られます。

この仔魚の大きさは純淡水魚としてはかなり小さい方では
ないでしょうか。
当然ブラインシュリンプはまだ食べられないので
インフゾリアを与えているのですが10日も経つと
バタバタと死んでいきます。
それでも試行錯誤の末、少ない数ですがなんとか
ブラインシュリンプを食べられる大きさまで成長しました。

< ちょっとコペラっぽくなってきたかな?
お腹がオレンジなのはブラインシュリンプを食べてる証拠です。>
その間、半月近くかかったのですが
あまりの成長の遅さにじれったいほど長く感じました。
ちなみにコペラ・アーノルディは現在、
来館者が観賞できない予備槽室で飼育しているのですが
繁殖を成功させた後、いつか展示したいと考えています。
そのときはこのおもしろい繁殖行動が
観察できるよう工夫を凝らしたいと思っています。
それまでの間、この繁殖行動を動画でも
撮影しましたのでおさかな動画集でお楽しみください。
http://rs-yayoi.com/osakanakan/doga/doga.htm
< タッツン >
